May, 16, 2023, 東京--情報通信研究機構(NICT)、住友大阪セメント株式会社(住友大阪セメント)、名古屋工業大学及び早稲田大学は共同で、テラヘルツ波となる285ギガヘルツの周波数帯で毎秒32ギガビットの大容量テラヘルツ波無線信号を異なるアクセスポイントへ透過的に分配・送信するシステムの実証に世界で初めて成功した。
これを可能にしたのは、新規開発のテラヘルツ波-光変換デバイスと光ファイバ無線技術。今回開発したシステムは、テラヘルツ波帯の電波のデメリットとされる「遠くに届きにくい、広い範囲をカバーしにくい」といった課題を克服することができ、無線信号のカバー範囲を拡大し、Beyond 5Gネットワークにおけるテラヘルツ波通信の展開に道を開くことができる。
実験結果の論文は、光ファイバ通信国際会議(OFC 2023)にて非常に高い評価を得て、最優秀ホットトピック論文(Postdeadline Paper)として採択され、現地時間2023年3月9日(木)に発表した。
(詳細は、https://www.nict.go.jp)