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実環境下での結合型マルチコア光ファイバの光スイッチング実験に成功

May, 15, 2023, Toronto--情報通信研究機構(NICT)ネットワーク研究所のソアレス・ルイス・ルーベン主任研究員らのグループは、国内外の研究機関と共同で、イタリア・ラクイラ市内の実環境テストベッドに敷設された標準外径の結合型4コア光ファイバとこれに対応した光スイッチ試作機を用いて光スイッチ機能を備えた光ネットワークを構築し、世界で初めて実環境下での結合型マルチコア光ファイバの光スイッチング実験に成功した。

結合型マルチコア光ファイバは、長距離・大容量伝送に優れる新しい伝送媒体として期待されている。今回の実証では、実環境下において、結合型4コア光ファイバを流れる大容量データを光のままその方路を自在に切り替えることに成功しており、Beyond 5G以降の長距離・大容量光ネットワークの構築技術が大きく前進した。

実験結果の論文は、第46回光ファイバ通信国際会議(OFC 2023)にて非常に高い評価を得て、最優秀ホットトピック論文(Postdeadline Paper)として採択され、現地時間2023年3月9日(木)に発表した。

共同研究機関
ラクイラ大学(University of L’Aquila、イタリア)、ハインリッヒ・ヘルツ研究所(Heinrich-Hertz-Institute(HHI)、ドイツ)、フィニサー(Finisar Australia、オーストラリア)、住友電気工業株式会社(住友電工、日本)
(詳細は、https://www.nict.go.jp)