January, 20, 2023, Stockholm--Stockholm UniversityとMalmö Universityが共同開発した新技術、匂い測定器は3Dプリンタでプリントできる。.
匂い測定器、いわゆる臭覚測定器により、VR環境で匂いを嗅ぐことができる。最初は「ワインテイスティング」。ここでは、ユーザが仮想(VR)ワインセラーでワインの匂いを嗅ぎ、各ワインでその匂いについての推測が正しいと得点になる。3Dプリンタでプリントできるその新技術は、両大学が共同開発した。
研究に資金を提供しているのはMarianne and Marcus Wallenberg Foundation。研究成果は、Human – Computer Studies誌に発表された。
ストックホルム大学心理学教授、研究プロジェクトリーダー、Jonas Olofssonは、「その新技術の可能性により、ゲーム開発で匂いがより重要な役割を担えるように期待している」とコメントしている。
新しいゲームへの道を開く
過去に、コンピュータゲームは、主にれわれが見ることができるもの、スクリーンで動く画像に焦点を当てていた。他の感覚は、存在しなかった。しかし、Stockholm UniversityとMalmö Universityの学際的研究グループは、ゲーミングコンピュータで制御可能な芳香器を作製した。ゲームでは、参加者は、仮想のワインセラーを移動し、様々な種類のワインを満たした仮想ワイングラスを取り上げ、香りを推測する。VRシステムのコントローラには、小さな芳香器が取り付けられており、プレイヤがグラスを持ち上げると、それが匂いを発する。
「ゲームの世界で、パッシブから、よりアクティブな嗅覚に移行できることは、プレイヤの移動や判断に基づいた全く新しい匂いベースのゲームメカニックスの開発に道を開く」とMalmö Universityのインタラクション&ゲーム研究者、Simon Niedenthalは、コメントしている。
複雑な香りブレンド
嗅覚測定器は、4つの異なるバルブで構成されており、各々がチャネルに接続されている。中央にファンがあり空気をチューブにとりいれる。コンピュータの助けを借りて、異なる度合いでチャネルが開き、様々な香りの混合を供給するようにプレイヤは4つのチャネルを制御できる。香りブレンドは、実際のワイングラスの複雑さを再現できる。複雑さのレベルが増すと、ゲームは、難しさのレベルが多様になる。
「通常のコンピュータゲームが、プレイヤのレベルが向上すればするほど、難しくなるのと同じである。香りゲームも、すでに敏感な鼻を持っているプレイヤに挑戦できる。このことの意味は、芳香器がワインテイスタあるいは香水テイスタのトレーニングにさえ使えると言うことである」とJonas Olofssonは、コメントしている。
コードとブループリントは公開されており利用可能
全てのコード、マシーンのための設計図およびインストラクションは、公開されており、利用可能である。バーチャルワインテイスティングゲームのコードも同様である。
(詳細は、https://www.su.se/)