December, 22, 2022, Canberra--ソーラパネルの効率向上の兆しが見えてきた、オーストラリア国立大学(ANU)研究者が、現在の制約を減らしたからである。
ANU研究者は、シリコンフォトボルテイック(PV)、つまりソーラセルの性能向上法を見つけ出した。これは、ソーラセルの金属とシリコン部分の間に「不動態化コンタクト」を加えることで達成され、生産性が向上する。
「この発見は、シリコン太陽電池の性能を理論限界に近づけるのに役立つ」とANU主席研究者、Mohamed Ismaelは、説明している。
「毎日、太陽は地球全体に必要なよりも大幅に大きなエネルギーを生産する。唯一の制約は、われわれがそれを経済的に電気に変換する能力である」と同氏は話している。
ソーラセルは、フォトン形式の光エネルギーを電気エネルギーに変換するデバイス。現状は、ソーラセルは、その最大容量で動作していない。これは、金属とシリコンとの直接接触に関わる大きな電気的損失によるものである。
「酸化チタンのような遷移金属酸化物は、不動態化コンタクトとして、それらを理想的にする多くの資質がある」(Dr Lachlan Black)。
これは新しいアイデアではないが、われわれが、これらの層を統合する方法は、以前の何よりも優れた結果、高い動作電圧を生み出した」。
研究チームは、産業用ソーラセルに大規模に適用できる点まで、その技術を開発したいと考えている。
PV市場は、数十億ドル産業であり、Siソーラセルが全商用ソーラセルの95%を占めている。競合との比較でシリコンの利点により、予見できる未来では、シリコンは優勢のままであると予想されている。
「成功すれば、われわれの技術は、屋根、あるいはユーティリティスケールソーラプラントに導入されるほぼ全ての新規ソーラパネルで見られることになる」(Dr Lachlan Black)。
その技術が実装される前に対処すべき実用的な問題がいくつかあるが、PVコミュニティは、すでにこれらの課題の解決に動いている。
(詳細は、https://www.anu.edu.au/)