BCN3D､11歳少年の腫瘍除去計画に3Dプリンティング技術提供

August, 9, 2022, Barcelona--BCN3Dの3Dプリンティング技術が､ SJD Barcelona Children’s Hospital (SJD)で小児顎顔面外科手術チームに組み込まれ､11歳の少年の悪性腫瘍を切除する複雑な手術を成功させた｡
　このケースでは､SJD Barcelona 小児病院顎顔面外科手術ユニット長のDr. Josep Rubioをリーダーとする医療チームが､手術の複雑さを前提として､BCN3Dの3Dプリント技術と患者頭蓋の3D解剖学モデルを使う術前計画とシミュレーションを決定した｡

計画は､その後の介入で行われる切除限界の解剖学的構造の3Dデザインで構成されており､頭蓋と患者少年の腫瘍の画像を生成した｡次に､これを病院の3Dプリンティングラボで3Dプリントした｡

医療チームと放射線技師が､BCN3Dの3Dプリンティング技術､厳密にはEpsilonシリーズのW27プリンタにより両方のピースを製造することができた｡これは､ダブルエクストルーダヘッドと材料(ABS)を利用し､医者が少年の眼の腫瘍､顔の骨肉腫全体の正確な切除に基づいた実際の手術介入を計画するために必要なリアリズムを提供する｡

｢手術の目標は､少年の頬骨にある腫瘍の除去､安全なマージンで腫瘍を除去することであった｡これをするにはわれわれは､切除の限界範囲を定めるために3D計画を利用した｡現在､SJDバルセロナ小児科病院における3D計画は､顎顔面外科手術の標準技法である｡特に､われわれがこの少年で対処したような非常に複雑な例でも標準的である｡われわれは､コンピュータからバーチャル計画を手術室に移行させるために切除と位置決めガイドを作る必要があった｡これによりわれわれは､われわれが仮想的にデザインしたことを正確に実行できた｡前もって設計した通りに､腫瘍に隣接する安全マージンを抽出することができた｣と同病院の顎顔面外科手術ヘッド､Dr. Josep Rubioは説明している｡

手術の目的は､頬骨に埋め込まれたAndresの腫瘍を除去すること､安全なマージンで除去すること｡手術を計画し､頬骨の眼の腫瘍を正確に輪郭を描くために､3Dプリンティング技術が登場したのである｡

｢3Dプリンティングは､潜在的な術後合併症を回避するのに役立ち､患者と手術プロセス両方にとって品質を改善した｡数週間の手術計画後､われわれは病変の完璧な切除を行い､患者の視覚も保持することができた｣と､SJD Barcelona Children’s Hospitalの顎顔面外科医､.Dr Adaia Vallsは説明している｡

Andrésの病気
Andrésがガンを発症するのは初めてではない｡11ヶ月の時､網膜芽腫と診断された｡両親は､2016年にSJD Barcelona Children’s Hospitalで処置をしてもらうことを決めた｡医療チームは､右眼球の義眼を交換することを決めた｡

最初の腫瘍処置の2年後､少年は特殊治療で回復した｡しかし､Andrésは生殖細胞遺伝子のキャリアだったので医師は､少年が骨システムのガンに苦しむと両親に伝えた｡数年後､少年は顔の骨肉腫を発症した｡

腫瘍学チームの治療計画は､3ヶ月の化学療法を行い､次に治療の基本的な部分が来る､これにより病変の局所的制御を保証｡このためには､腫瘍の完全切除が重要である､この種の腫瘍では放射線療法など他の局所的治療は､あまり効果的ではない､加えて､この患者にはすでに､放射線誘発腫瘍があった｡

3Dプリンティングと手術計画は､同センタで2013年に始まった｡複雑な腫瘍ケースの計画を完璧に補完するため医者が特に生体モデルを要求したからである｡それ以来､この技術の利用は､急拡大し､9の異なる専門分野の学際的グループが誕生し､この技術の恩恵を受けている｡

(詳細は､https://www.bcn3d.com)