July, 28, 2022, 名古屋/大阪--東海国立大学機構の研究グループは、大阪大学他の研究者との共同研究で、分子の分離によく利用される薄層クロマトグラフィー(TLC)と、金ナノ粒子に光照射することにより発生する力(光圧)を組合せ、光によるナノ粒子の新たな分離・選別法である「プラズモンTLC法」の開発に世界で初めて成功した。
研究成果である「プラズモンTLC法」では、照射する光の波長と強度を適切に選ぶことで、光捕捉されるナノ粒子のサイズと光学特性を選別することができた。この手法は、困難だった低毒性量子ドットの効率的で高精度な分離に応用でき、今後の光デバイス開発への量子ドットの利用を飛躍的に促進させる技術になると期待できる。
研究成果は、2022年7月22日午前9時(日本時間)付イギリス科学誌「NPG Asia Materials」に掲載された。
(詳細は、https://resou.osaka-u.ac.jp)