July, 11, 2022, Montreal--レーザ切断技術は、通常高エネルギービームを用いる。したがって、ほとんどの材料を溶かすほどに熱い。今回、McGill大学の研究者は、ローパワー可視光を使い、より優しくて高精度の技術を開発した。
新しいプロセスは、‘cold photo-carving’と言い、従来のレーザ切断技術で必要とされるエネルギーのほんの一部を使う。「われわれは、驚くほど正確にローパワーの光で切断できる結晶ビルディングブロックを設計した。従来の熱切断法と違い、われわれのアプローチでナノメートルまでの彫込みが可能である。光が、熱でできるよりも正確に焦点を合わせることができるからである」と化学学部、Tomislav Friščić教授は説明している。
研究者によると、その新技術を使って複雑なパタンを表面に彫ることができる。「ペルーの有名な地上絵、Nazca Desertを撮り、そのパタンを100万倍の小サイズで彫ることを考える」とFriščić教授は言う。研究者は、その新しいアプローチの開発が進んで、いずれ、ローパワーの光を使い簡単に成形され、切断される金属、セラミックのような新しい材料が生まれると考えている。現在、ソーラセル材料に潜在的なアプリケーションがあると見ている。
研究成果は、Nature Chemistryに発表された。
(詳細は、https://www.mcgill.ca)