May, 23, 2022, 東京--情報通信研究機構(NICT)ネットワーク研究所のベンジャミン パットナム主任研究員らのグループは、研究開発用の標準外径(0.125 mm)4コア光ファイバにおいて広帯域波長多重技術を駆使し、世界で初めて同ファイバでの毎秒1ペタビットを超える大容量伝送実験に成功した。
今回の実験では、一般的に商用化されていない波長帯域(S帯)をほぼ完全に活用し、商用の帯域(C帯、L帯)と合わせて20テラHzの周波数帯域で801波長を使用し、大容量を実現した。今回、早期実用化が期待できる4コア光ファイバを用い、かつ、複雑な受信処理の使用を避けることで、大規模専用回路の開発に依存することなく大容量化を達成し、Beyond 5G以降の情報通信サービスの進化を支える基幹系通信システムの実現に向けて大きく前進した。
実験結果の論文は、レーザー・エレクトロオプティクスに関する国際会議(CLEO2022)にて非常に高い評価を得て、最優秀ホットトピック論文(Postdeadline Paper)として採択され、現地時間2022年5月19日(木)に発表された。
(詳細は、https://www.nict.go.jp)