August, 25, 2014, Munich--ルートヴィッヒマクシミリアン大学(Ludwig Maximilian University of Munich)化学学部のHeinz Langhals教授の研究チームは、プラスチック廃棄物のリサイクルを著しく促進する技術で大きく前進した。
研究チームはポリマの成分を自動認識する技術を開発し、これにより様々なタイプのプラスチックのリサイクルや再利用の効率が改善される。この技術は、光励起によって誘発されるポリマ特有の内的蛍光の性質を利用する。
「プラスチックは、閃光に晒されると蛍光を発し、発光減衰には特有のパタンがある。したがって、蛍光寿命は多様なタイプのポリマに特徴的であり、フィンガープリント特定に役立つ」とLanghals教授は説明している。
新技術では、プラスチック粒子を閃光にさらし、これによって蛍光を発生させる。光電子センサが、光励起誘発に応じて発せられる光強度を計測し、減衰の動力学を判断する。プラスチック製造で用いられる多様なポリマ材料は特有の蛍光寿命を持つので、減衰カーブの形状はその化学性質特定に利用できる。「この過程で、計測誤差は実質的に無視できる。どんな材料でも、放射性崩壊と同様に、蛍光半減期の値は常に同じである」とLanghals氏は言う。
新技術は特許申請項目になっている。
(詳細は、www.ui-muenchen.de)