April, 21, 2022, 岡山--岡山大学学術研究院医歯薬学域(薬)の須藤雄気教授、小島慧一助教、同薬学部の中尾新学部生の共同研究グループは、細胞をアルカリ化する光感受性タンパク質を用いることで、光で狙った細胞を選択的に死滅させる新技術の開発に成功した。
細胞を死滅させる技術は、ガン治療に利用されている。これまで、細胞を死滅させる方法としては、主に薬剤が用いられてきた。しかし、多くの薬剤は、目的のガン細胞だけでなく周囲の正常な細胞にも作用し、投与によって毒性(副作用)を引き起こす。
この研究で開発した「光細胞死滅法」をヒトのガンへ適用することで、周囲の正常な細胞には毒性を与えず、狙ったガン細胞のみを死滅させることが可能な「副作用のない光ガン治療法」の開発につながると期待できる。
研究成果は、アメリカ化学会誌「Journal of the American Chemical Society」電子版に掲載された。
(詳細は、https://www.okayama-u.ac.jp/)