April, 6, 2022, 東京--芝浦工業大学デザイン工学科・田邉匡生教授らの研究チームは、テラヘルツ(THz)波を用いてプラスチックの素材識別と劣化診断が可能な装置を開発した。
プラスチックは利便性が高いが、近年では廃プラスチックの海洋汚染など地球規模の問題として取り上げられている。プラスチック等のマテリアルを高度にリサイクルする技術を開発する必要がある。
研究では、テラヘルツ波を用いてプラスチックの素材を識別するだけでなく、劣化判断を行い、リサイクル効率の向上や廃プラスチックのリサイクル性を検証しており、「プラスチック資源循環法(通称プラスチック新法)」に対応するものである。
発表の要点
・廃プラスチックの適正処理とリサイクルは、持続可能な社会づくりのために取り組まなければいけない重要な課題
・テラヘルツ波を用いて非接触でのプラスチックの素材識別や熱劣化診断を実施
・JST大学発新産業創出プログラム・プロジェクト支援型「プラスチック製容器包装廃棄物の高度選別装置の事業化」の成果として、テラヘルツ波を利用した廃プラスチック識別装置を開発
(詳細は、https://www.shibaura-it.ac.jp)