August, 16, 2014, Riverside--カリフォルニア大学リバーサイドの研究チームは、全米科学財団(NSF)から170万ドルの助成金を得て、新しい超薄膜材料の特性評価、分析、合成を行う。この新材料は、パーソナルエレクトロニクス、オプトエレクトロニクス機器、エネルギー変換システムのパフォーマンス向上に寄与すると見られている。
プロジェクトの狙いは、新しい種類の材料、ファンデルワールス(van der Waals)材料および、そのような材料で実現されたヘテロ構造。超薄型材料は、わずか1原子面で構成され、「2次元(2D)」材料。同プロジェクトは、そのような材料とヘテロ構造の新しい電気、光、熱現象を研究する。
研究によって新しい材料合成技術が生まれ、超薄膜材料の実用的なアプリケーションが可能になる。考えられる分野は、電子スイッチ、光検出器、ローパワー情報処理やエネルギーの直接変換。ファンデルワールス材料の超薄膜で実現した新しいデバイスは、高速、低エネルギー消費の可能性がある。
2D材料への関心は、究極の2D材料グラフェンの成功に刺激された。グラフェン研究活動は、興味深い新物理現象の観察という結果となり、グラフェンの実用的なアプリケーションとして多くの提案が出されている。スマートフォからバッテリー、テニスラケットまで、あらゆるもののパフォーマンス改善が含まれる。