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UCF、データレートを10000倍にする光オシロスコープ

December, 27, 2021, Orlando--セントラルフロリダ大学(UCF)のチームは、世界初の光オシロスコープを開発した。これは、光の電界を計測できる計測器である。同デバイスは、光振動を電気信号に変換する。病院のモニタが患者の心臓鼓動を電気振動に変換するようなものである。

今日まで、光の電界を読むことは、光波の振動が高速であるので、難しかった。最先端の技術は現在、電磁スペクトルのRFやマイクロ波領域をカバーするGHz周波数までの電界のタイムを記録できる。光波は、さらに高速に振動するので、より高密度の情報が伝送可能になる。しかし、光場を計測する現在のツールは、光「パルス」に関連する平均信号を解析できるだけで、パルス内の山と谷を解析できない。シングルパルス内のこれら山と谷は重要である。情報が詰め込まれ、供給されるのは、そのスペースだからである。

「光通信は、光を利用して物事を高速にしているが、われわれは、まだオシロスコープのスピードに機能的に制限されている。われわれの光オシロスコープは、そのスピードを約10000倍高速にできる」とUCF物理学准教授、Michael Chiniは話している。

研究成果は、Nature Photonicsに発表された。

チームは、そのデバイスを開発し、UCFのChiniのラボで、個々のレーザパルスの電界をリアルタイムで計測できることを実証した。
(詳細は、https://www.ucf.edu)