July, 24, 2014, Haifa--テクニオン(Technion)の学際的研究グループが、視覚改善のための網膜のグリア細胞の光学的役割を初めて明らかにした。
今日まで、網膜は光を電気信号に変換し、視覚情報を最初に処理するものと考えられていた。しかしテクニオンのグループは、網膜は高度な光学構造でもあることを示した。
研究チームは、光がどのように目を通って網膜に入り、漏斗状のグリア細胞によって色に分けられるかをを示した。グリア細胞は、網膜深くまで広がる自然の「光ファイバ」として機能している。
これらの細胞は、効率よく緑色-赤色を収集して光受容体まで導く。日中の色覚にかかわるのは光ディテクタ。同時に、青色と紫色は周囲のロッド状光受容体に散乱される。こちらは夜間に活性化する。この色の分離は、日中の周辺視野を10倍改善し、暗視能力を損なうことはない。
導光と色の選別は、脊椎動物の網膜が、外見上、倒置構造になっている理由を説明している。つまり、光受容体は神経細胞と細胞核の背後にあり、前にあるのではない。
研究チームは、人と他の昼行性動物の網膜におけるカラーガイドを予測するコンピュータモデルを作製した。このモデルは実験室で評価され、光が網膜を通り、グリア細胞に沿って光受容体に届くまで光を計測した。実験は、グリア細胞内、錐体に至るまでの緑-赤の光の濃度を明らかにした。青-紫の光の濃度は近くのロッドに届くまでを明らかにした。
(詳細は、www.technion.ac.il)