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レーザ中性子・X 線による同時瞬間撮影

September, 28, 2021, 大阪--大阪大学レーザ科学研究所の余語覚文准教授らの研究チームは、レーザ の光を使って、中性子と X 線を同時に生成し対象物質を瞬間撮影する技術開発を行いった。
 中性子を撮影に使うためには、中性子の数をあまり減らさずに中性子のエネルギーを下げる必要がある。そのための装置を開発した。この装置の試験のため、カドミニウムを含む充電池 ニッカド電池 、カドミニウムを含まない充電池(ニッケル水素電池)、炭化ホウ素 粉末を容器に入れたものの3 種類の試料を撮影した。 X 線と中性子の画像の分析から、3 種類の試料を識別できることを示した。
 この成果によって、これまで容易ではなかった中性子とX 線の同時撮影が可能になる。また、 レーザ中性子の極短パルス性を生かした 中性子の瞬間撮影が可能になり、金属配管の中の水・油の流れや、ロケットエンジンでの液体水素燃料の挙動といった、動的なメカニズムの解明などの研究に使うことが可能になる。
 研究成果は、速報性の高い論文を出版する国際的科学雑誌 A pplied P hysics E xpress に公開された。
(詳細は、https://www.qst.go.jp)