August, 11, 2021, Canberra--2つのオーストラリア国立大学(ANU)プロジェクトは、オーストラリア宇宙機関からオーストラリア、月と火星デモンストレータ実現可能性助成金を受け、宇宙探査を促進する新規活動の試験を支援する。
最初のプロジェクトは、プロトタイプ深宇宙レーザ通信送信器の構築。これは、NASAがACTスペシャリストファシリティで、Optical to Orion (O2O)デモンストレーションを含むミッション向けに開発した光通信技術に適合するものである。
同ファシリティは、最終的には深宇宙ミッションサポートのためにNASAが利用する。
ANU、准教授Francis Bennet、プロジェクトリーダーは、「この資金によりわれわれは深宇宙に行くことになる将来のNASAミッションに適合するプロトタイプシステムを構築する」とコメントしている。
「これは、月で恒久的な操作を可能にし、宇宙飛行士と地球上のオペレーションとの接続能力を改善し、月と火星表面からHDビデオを送受するために極め重要である」。
ANU量子光地上局は、20万ドルを受け取り、研究者や業界による、宇宙についての未使用データの利用促進を支援する。ANUは、現在キャンベラのMt Stromlo天文台にレーザ通信地上局を建設中である。
「地上局にはレーザ通信システムがあり、月に戻る有人およびロボットミッションが高速通信できるようになる」と准教授Bennetは話している。同氏はANU宇宙研究所のミッションスペシャリスト。
「次の宇宙技術の飛躍はレーザ通信になる。したがってこの研究は、オーストラリアでそれを可能にする際に役立つ」。
この資金調達の促進は、今後の宇宙探査に利用できる光地上局ネットワークにつながる。
別のANUチームは、2020年代半ばに打ち上げ予定の次世代重力センシングミッション用レーザ計測技術開発のために、10万ドル以上の資金を調達した。
プロジェクトリーダーは、Kirk McKenzie准教授、同氏はInSpaceにおけるミッションスペシャリスト。
(詳細は、https://www.anu.edu.au)