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ポータブルレーザを使い毒性危険物を一瞬で検出

July, 10, 2014, Edinburgh--ポータブルレーザデバイスがヘリオットワット(Heriot-Watt)大学で開発されている。このレーザデバイスは、瞬時に化学危険物を特定することができ、緊急サービスや軍の関係者の安全性を高める。
 緊急状況や軍事作戦では、液体や気体に毒性があるかどうかが不確かであると、対処が遅れることがある。この新しいレーザ技術は物質を迅速に特定することができる。したがって、担当者は状況が安全であるかどうか、あるいは汚染除去を始める必要があるかどうかを決定することができる。
 ヘリオットワットの超高速オプティクスグループリーダー、Derryck Reid教授は、超高速レーザを使って化学物質の「色フィンガープリント」を読み取り、毒かどうかを検出する。
 「このシステムは、人、車輌、部屋、空間を素早くスイープして化学物質やバイオハザードのフィンガープリントを見つける。軍事作戦では、作戦を安全に続けるのに必要な情報を指揮官に提供するが、潜在的には民生利用もたくさんある。緊急サービスや空港保安要員にとっては、このシステムは非常に役立つ」(Reid教授)。
 化学物質は、それを形成している結合によって吸収する赤外スペクトラム部分が異なる。レーザ光が化学物質に当たると、反射されて戻ってくる光の色(波長)から、光がどんな化学物質と相互作用したかが分かる。
 どんな化学物質でも散乱されて戻ってくる色のパタンは、指紋(フィンガープリント)のように固有のものである。レーザは、このフィンガープリントを読み取り、化学物質が直ちに特定され、それが無害か毒かが分かる。
 装置全体はコンパクトに、簡単に持ち運びできるユニットに設計できる。Reid教授は、さらに高出力バージョンの研究を進めている。これは、例えば車輌の全部に設置して、近づいてくる地形をスキャンする。
(詳細は、www.hw.ac.uk)