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ミリ波無線受信機を簡素化する光・無線直接伝送技術の実証成功

July, 16, 2021, 東京--情報通信研究機構(NICT)、住友大阪セメント株式会社および早稲田大学は共同で、2つの要素技術を組み合わせた新たなミリ波受信技術を開発し、周波数101GHz・毎秒70ギガビットを超える高速ミリ波無線信号を光ファイバに直接伝送することに成功した。
 要素技術とは、新規開発の光・無線変換デバイスと、遠隔から光ファイバ光局発信号を送信するファイバ無線技術であり、ミリ波信号を光信号に直接変換する点が特徴。
 この成果を利用すると、既存のミリ波無線受信機で利用されている電子デバイス(信号発生器など)が不要となり、ミリ波無線受信機の簡素化が期待でき、Beyond 5G時代に多数設置される無線アンテナ局の低消費電力化と低コスト化に貢献する。

この実験結果の論文は、光ファイバ通信国際会議(OFC2021)にて非常に高い評価を得て、 最優秀ホットトピック論文(Post Deadline Paper)として採択され、現地時間2021年6月11日(金)に発表した。
(詳細は、https://www.nict.go.jp)