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独自のアーキテクチャを用いた超伝導量子アニーリングマシンを実現

July, 8, 2021, つくば--産業技術総合研究所(産総研)新原理コンピューティング研究センター川畑史郎総括研究主幹らは、デバイス技術研究部門らと共同で、超伝導量子ビットから構成される量子アニーリングマシンの開発と動作実証に日本で初めて成功した。

産総研は、特定組合せ最適化問題専用のアーキテクチャ(ASAC)を世界で初めて提唱した。これに基づいて、6量子ビットの量子アニーリングマシンの製造を行い、絶対温度10 mKにおいてその動作実証に成功した。ASACを用いることで、従来方式に比べて1桁程度少ない量子ビット数で、組合せ最適化問題を解くことが可能となる。これにより、問題の大規模化に伴って、計算に必要な量子ビット数が増大するという実用上の課題が軽減される。超伝導量子アニーリングマシンの社会実装は、創薬、運輸などの幅広い産業分野における効率化につながるであろう。なお、この技術の詳細は、2021年6月22~25日にオンライン開催された断熱量子計算国際会議AQC2021で発表された。
(詳細は、https://www.aist.go.jp)