June, 2, 2021, つくば--産業技術総合研究所(産総研)省エネルギー研究部門化合物薄膜材料グループ 石塚尚吾 研究グループ長、上川 由紀子 主任研究員は、トヨタ自動車株式会社 未来創生センター(トヨタ)R-フロンティア部 第6基盤研究グループ 増田泰造 グループ長と共同で、軽量フレキシブルなCIS系太陽電池ミニモジュールでは世界最高となる光電変換効率18.6 %(17セル集積型構造、受光面積68.0 cm2)を達成した。
アルカリ金属の添加制御技術の改良によるCIS系光吸収層の特性改善などによって、光電変換効率の向上に成功。軽量性や長期信頼性に優れ、曲面追従性も高く、従来の太陽光発電システムでは導入が困難だった場所への設置も可能になる。応用範囲が拡大するので新たな市場創生が期待でき、太陽光発電のさらなる普及とそれによる大幅なCO2排出量削減が期待される。
研究成果は、2021年9月6~9日に開催される国際会議2021 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM2021)で発表される。
(詳細は、https://www.aist.go.jp)