May, 31, 2021, 東京--三菱電機株式会社は、総務省委託研究「IoT機器増大に対応した有無線最適制御型電波有効利用基盤技術の研究開発(JPJ000254)」の枠組みの中で、研究開発を推進。その中で、帯域、時間、場所といった通信要件に応じて通信ネットワークを仮想的に分割したネットワークスライスを自動で構築する「光アクセスネットワークの仮想化制御技術」を開発した。
これにより、5G(第5世代移動通信システム)を活用したライブ配信や自動運転など通信要件の異なるさまざまな通信サービスに対して、ネットワークプロバイダが最適な通信ネットワークを自動で提供することが可能となり、ネットワーク管理作業の低減に貢献する。
開発の特長
ネットワークの仮想化で、さまざまな通信サービスに最適なネットワークを提供
・通信装置の通信リソース(遅延量や伝送能力など通信における能力)や使用スケジュールを従来方式の通信装置ごとではなく、通信が必要な機器を結ぶ通信経路ごとに時系列で把握
・通信サービス要件で指定された通信リソースを瞬時に判定し、ライブ配信には大容量、自動運転には超低遅延・超高信頼性など、それぞれの通信要件に合うようにネットワークを仮想的に分割したネットワークスライスを自動で構築、提供
・従来方式ではサービス開始・変更のたびに発生していた人手による通信装置ごとの通信リソースの確認・設定が不要となり、ネットワークプロバイダーのネットワーク管理作業を低減
ネットワーク需要予測情報を活用した効率的なネットワーク利用を実現
・通信サービスの利用状況や需要予測情報を活用できるインターフェース機能を開発
・時間単位でのネットワーク需要予測が可能となる将来技術の実現を想定し、需要予測情報を活用し、ネットワークスライスへの通信リソース割り当て量を制御することで、効率的なネットワーク利用を実現
(詳細は、https://www.mitsubishielectric.co.jp)