February, 18, 2021, ふじみ野--KDDI総合研究所と社会福祉法人善光会(善光会)は、きめ細かな介護対応の実現を目的に、ARメガネを通して入居者の介護関連情報を表示し、音声で読み上げを行うハンズフリー介護作業支援システムを開発した。また、このシステムを使った実証実験を2020年10月から12月にかけて善光会の介護施設で実施し、介護の現場での作業に役立つことを確認した。
KDDI総合研究所と善光会は、KDDI総合研究所が開発した顔認識技術及び音声合成技術と、善光会が開発したスマート介護プラットフォームを組み合わせ、カメラ付きARメガネで介護関連情報を表示し音声で読み上げるハンズフリー介護作業支援システムを開発した。このシステムを使うことにより、新規の入居者など職員がまだ詳細情報を把握しきれていない場合であっても、入居者の情報をその場で即時に提示できるため、声がけなどで適切な対応を取ることが可能となった。
また実用化に向け、介護施設で実証実験を行った。職員及び入居者に対して受容性評価を実施し、ハンズフリー型の情報提示方法に関し、介護の現場での作業に役立つことを確認した。
上のシステムには、Vuzix Smart Glassesが使用されている。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp)