February, 4, 2021, Copenhagen--新しい大型EUプロジェクトで、若手研究者を訓練して、小型飛行ロボット向けのドローンを開発する。これは、ウインドタービン、橋梁および他の重要インフラストラクチャの保守向けである。
次の3年で、総勢15名のPh.D学生が、新しいMarie Skłodowska-Curie Innovative Training Networkで、訓練を経てインテリジェントな飛行ロボットを開発する。目的は、ドローンが橋梁、ウインドタービンあるいは大工場などのインフラストラクチャの検査、様々な保守作業ができるようにすることである。
「飛行ロボットは、例えば亀裂を観察するだけでなく、それを修復できるように、センサとロボットアームの両方で操作できる」とプロジェクトリーダー、DTU電気工学准教授、Matteo Fumagalliはコメントしている。
AIと協働
科学的には、3つの研究の柱がある。まずインテリジェントメカトロニクス。これは機械工学、エレクトロニクスおよび情報技術を統合したものである。他の2つの柱は、飛行ロボット用のAI、人とロボットの協働。
「ドローンは、将来、ロボットアームのツールで正確に操作しながらインフラストラクチャ付近を飛行できるように開発されなければならない。加えて、自律システムとして機能する能力も強化されなければならない。人間のパイロットにコントロールされるのではなく、自ら操作できなければならない。薄暗がり、あるいは風の強い条件など、飛行ロボットが正確な保守作業を行うことが困難なところ、状況でも自律操作できなければならない」とMatteo Fumagalliは話している。
主要な研究は2つ、ドローンに人工知能を装備すること、ARやMRなどの新技術を使って飛行ロボットと人-機械の通信にどのように使えるかの理解である。
アイデアは、ドローンが、人間の専門家との協働運用である。専門家は、ドローンの運用中、それが見つける損傷を評価し、メンテナンス法をドローンに指示する。これは、人とドローンの通信の有効性に、高度な要求を課している。
数社が、パートナーとしてそのプロジェクトに関与している。目的の一つは、現在、産業ニーズとこれまでこの領域で行われた研究との間に存在するギャップを埋めること。
プロジェクトはスタートしたばかりであり、最優先課題は、15名の新しいPh.D学生を見つけること。若手研究者の3名は、DTU関係者となる。
15名のPh.D学生は、包括的なトレーニングプログラムを経験し、タスク完成に必要とされる様々な技術を学習する。
(詳細は、https://www.dtu.dk)