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半導体量子ドット超格子における量子共鳴の次元制御

November, 4, 2020, 和光--理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター創発超分子材料研究チームの夫勇進チームリーダー、榎本航之基礎科学特別研究員らの共同研究グループは、Layer-by-layer法により「半導体量子ドット超格子」を作製し、面内・積層方向の量子ドット間距離の制御により「量子共鳴」の次元制御に成功した。

研究成果は、量子ドット超格子における多重励起子生成など、新たな光物性の解明に貢献するだけでなく、他のナノマテリアルを利用した次世代デバイスの実現にも寄与すると期待できる。

近接した量子ドット間における量子共鳴は、電荷移動度の劇的な向上をもたらすことから、デバイス応用に向けて、量子共鳴に基づいた光・電子物性の理解が重要となっている。

今回、共同研究グループは、Layer-by-layer法を用いて、半導体量子ドットが一次元、二次元、三次元方向に近接した量子ドット超格子構造を作製し、その次元性に基づいた発光特性の変化を明らかにした。

研究成果は、科学雑誌『Nature Communications』(10月29日付)に掲載された。

(詳細は、https://www.riken.jp)