October, 5, 2020, 仙台--レーザ治療は美容から医療の様々な場面で利用されているが、その中で光ファイバを用いて高温の液体ジェットを作り、患部を治療する手法が近年注目されている。液体中に光ファイバを挿入し、レーザを照射すると、気泡が発生・消滅し、まるで光ファイバから液体が噴出するようにジェットが発生する。
東北大学流体科学研究所の岡島淳之介助教(兼 ロシア科学アカデミー極東支部応用数学研究所 Leading Scientist)は、ロシア政府 メガグラント・プロジェクトでの共同研究で、光ファイバ先端での液体ジェットの発生メカニズムを数値シミュレーションにより解明した。今後、この研究成果を発展させ、より低い出力のレーザで高温かつ高速のジェットを発生させる条件を見出すことで、より安全かつ効果的なレーザ治療の実現が期待される。
研究成果は、学術雑誌International Journal of Heat and Mass Transferに2020年9月12日付けでオンライン公開された。
(詳細は、http://www.tohoku.ac.jp)