September, 29, 2020, Bath--バース大学の研究者は、危険な感染や「手術不能」なガン治療の変革を狙った大きなプロジェクトで協力する。
バースの研究チームは、DUVを利用する独創的方法を見つけ出すことで、危険な感染や「手術不可能」なガン治療の変革を狙った大きなプロジェクトで協力している。
5年、610万ポンド、Uケアプロジェクトは、ヘリオットワット大学が主導し、すでに発表されている研究プロジェクト6の中に入っている。Uケアプロジェクトは、工学物理科学研究委員会(EPSRC)とUK研究とイノベーション(UKRI) から助成を受けている。全体として、これら6プロジェクトは、ヘルスケアの複雑な問題への取り組みのために技術ソリューションを利用する。目的は、2050年までにNHSのケアと治療を変革すること。
バースの研究者は、人体内に短波長深紫外(DUV)光を供給できる先進的な光ファイバを設計する。もっと長い波長のUVが、病原菌を殺すことがよく知られているが、人のDNAも損傷し、ガンの原因となる。したがって太陽光への過度の露光を避ける必要性がよく知られている。しかし、より短いUV光は人の細胞の外側部分で、太陽から出るUV光よりもはるかに高いレベルでタンパク質に吸収されるので、安全な、命を救う可能性のある医療処置の強力な候補となっている。
物理学部のTim Birks教授は、「われわれの考えは、DUV光は人の細胞の核に到達しないことを利用するものである。バクテリア細胞は、非常に小さく、核がない。したがって、患者のDNAを損傷することなくDUV光でバクテリアを破壊できる」と説明している。
入院患者(COVID-19患者も含め)は、二次的細菌感染の影響を受けやすく、その多くは抗生物質に耐性がある。そのような感染は、ICUでは特に注意を要する、そこでは患者は換気装置やカテーテルに晒されているからである。Uケアが、COVID-19が進行中に成果を出せれば、その新技術を導入して、コロナウイルスによる二次的肺感染に対して患者を処置できるかも知れない。
「現在の病人を助けることを狙ったプロジェクトではないが、進捗が速ければ、将来のパンデミックに準備ができる」と同教授はコメントしている。
Uケアにより外科医は、より精密な手術をするツールを利用できる。ガンを手術する医者は、現在、手つかずのまま残された腫瘍を除去できるようになる。現状は、周囲組織に影響を与えることなく、腫瘍を切除する信頼できる方法が存在しないからである。
バースの研究者にとっての課題は、身体の限られた領域、肺、術野、患者の尿路などに、カテーテルを使って長期間、DUV光を向ける光ファイバを造ることである。
「そのようなマイクロスケールでファイバを造ることは容易ではない。われわれは、最終的に安価に、規定通りに製造できるソリューションを見つける必要がある」とBirksは語っている。
(詳細は、https://www.bath.ac.uk/)