September, 25, 2020, 横浜--横浜国立大学大学院工学研究院の堀切智之准教授は、新関和哉氏(横浜国立大学工学府博士課程2年)、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の中村一平常勤研究員らとともに、量子通信長距離化に必須の量子中継器用光源および波長変換を用い光ファイバ長距離伝送に成功した。
各種ネットワークの完全なセキュリティへつながる量子暗号通信や、大規模クラウド量子計算の安全な使用を可能にするブラインド量子計算など次世代の「量子インターネット」につながる量子通信長距離化には中継器が必要であり、構築には量子光源・量子メモリなどを開発・統合する必要がある。これまで光ファイバ伝送用通信波長(~1.5µm)において、量子メモリと高効率結合し得る狭スペクトル光源、および波長変換との結合による長距離伝送は実現されていなかった。今回の成果は、それを可能にする成果である。
研究成果は、国際科学誌「Communications Physics」に掲載された(Two-photon comb with wavelength conversion and 20-km distribution for quantum communication)。
(詳細は、https://www.ynu.ac.jp/)