July, 14, 2020, Shanghai--マルチスペクトルイメージング技術は、相対的に高解像度であるので、リモートセンシングに広いアプリケーションがある。しかし既存技術は、低いシステムインテグレーション、高複雑度、小さな視野(FOV)などの欠点があり、航空機、サテライト搭載など、リアルタイムスペクトルイメージングアプリケーションには適していない。このボトルネックをどう解決するか。
中国科学アカデミー(CAS)、Xi’an Institute of Optics and Precision Mechanics (XIOPM)教授、Dr. YU Weixingの研究チームは、生体複眼カメラシステムに基づいたマルチスペクトル湾曲複眼カメラ(MCCEC)を提案した。これは、最大120°の超広FOV、7ナローバンド、マルチスペクトルセグメントの情報をリアルタイムで同時取得できる。研究成果は、Optics Expressに発表された。
MCCECは、3つのサブシステムで構成されている。選択ナローバンド光学フィルタを組み込んだ湾曲マイクロレンズアレイ、光学的変換サブシステム、それに画像センサ付データ処理ユニットである。
それは、100 lp/mm以上のカットオフ空間周波数で優れたイメージング品質を実現している。公差解析は、設計されたMCCECが、製造および組立公差から妥当な回折MTFであることを示している。形成されたMCCECは、約117のマイクロレンズと7個のスペクトルチャネルで構成されている。
全体として、設計されたMCCECは、従来のマルチスペクトルカメラシステムに対して非常に大きな優位性を持っている。それは、航空機搭載あるいは衛星搭載ペイロードに適用、最適化して、超大FOVで、マルチスペクトルリアルタイムイメージング向けのリモートセンシングとなる。
(詳細は、http://english.cas.cn)