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自己洗浄アルミニウムを作るレーザプロセスを開発

June, 19, 2020, Dresden--フラウンホーファーIWSの研究者は、自己洗浄金属面を開発した。ドレスデン工科大学(Technische Universität Dresden) とFraunhofer Institute for Material and Beam Technology IWSのプロジェクトチームは、水滴が表面を転がり汚染粒子を除去するように、レーザ加工によるアルミニウムプレートを構造化した。これにより化学洗浄剤や他の作業は全く不要になる。自己洗浄効果の科学的証拠は、“Applied Surface Science”に発表された。

数年来、TU DresdenとFraunhofer IWSの研究者は、レーザベースの製造プロセスを利用して機能表面を開発していた。今回、研究チームは周期的表面構造を作製した。これは、水や氷をはねのけるだけでなく、水滴を流すとほこり粒子も除去する。この関連では、チームは特にアルミニウム材料に焦点を当てている。「この材料は、多くの産業分野で使用されている、自動車、航空機製造、食品産業。強烈な洗浄剤の利用は、食品産業では特に危険である。当然、こうした化学薬品を食品と接触させたくないからである」とStephan Millesは強調している。ドレスデンの研究者は、自己洗浄レーザ構造化アルミニウムを研究した。特殊カメラを使用して、アルミニウム表面の自己洗浄効果を分析し、12500fpsでそのプロセスを撮影した。フラウンホーファーIWSの計測技術研究者、Thomas Kuntzeは、「この方法で、水滴がアルミニウム表面からどのようにホコリを除去するかを完璧に見ることができる。この方法は、レーザ切断や溶接、あるいは積層造形など、他のプロセスの理解にも適している」と説明している。

(詳細は、https://www.iws.fraunhofer.de)