June, 19, 2020, Irvine--カリフォルニア大学アーバイン(UCI)、物理学者、Chris Bartyのチームによると、コロナウイルスに対する新武器は、家庭のエンタテーメントコンソールにあるかも知れない。チームは、BluRayデジタルビデオディスクデバイスのダイオードを深紫外レーザフォトン源として利用して、素早く表面を、渦巻く室内の空気の殺菌を研究している。
Bartyによると、そのようなUV光消毒器は、現在の医療、科学グレードシステムより安価であり、ほぼどこにでも導入できる。
「このような光源が成功すれば、それらをマスクに組み込み、出入りする空気を消毒することができる。あるいは、主要なビルの空気循環ダクトに設置し、そこを通るエアフローを殺菌できる」と同氏は説明している。
それらは、Bartyによると、ハンドヘルド棒状デバイスとしても、あるいは「光のカーテン」としても使える。人々が部屋に入るときに、その光のカーテンを通過するとUV-C照射を受けることになる。この波長200-260 nmのUV照射はウイルスや他の病原菌を殺すが、人へのリスクは最小である。
「UV-C帶が、特に短い波長で、実際にわれわれにとって問題でないことを示唆する証拠がある。つまり、壊死した皮膚の細胞によって、あるいは眼の涙によって吸収されるからである」とUCIのConvergent Optical Sciences Initiative長、. Chris Bartyは説明している。
「病院は、寮の部屋の冷蔵庫サイズのUV放射ロボットを利用している。車で運び込み、壁のプラグに挿してその場所を殺菌するが、人はみな外に出なくてはならない。UV-Cだけでなく、人体に害がある多量のUV-A、UV-Bも放射するからである」。
これらの動き回る病院殺菌機は、高電流水銀放電ランプベースであり、コロナウイルスと闘うために、クルーズ船から食肉包装工場まで、至る所に、必要な規模で導入するにはあまりにも高価である。Bartyによると、BluRayダイオードレーザは、どこにでもあり、価格も1個あたり数十ドルの範囲であるので、コンパクトで、経済的なソリューションとなり得る。
同氏のチームは、BluRayダイオードが放射するフォトンの波長(約405nm)を半分にして殺菌UV-C帶にする方法を開発している。
「これは実際、純粋物理学というよりも応用物理学である。問題は、UV-C光を造れるかどうかではない。基本的に、デバイスのワット出力あたりの価格をUV-C光を使いたくなるところまで下げられるかどうかである」と同氏は話している。
Bartyによると、BluRay殺菌器は、「他の通信コンポーネントを造るのと同程度の数量で製造可能である。したがって、大変革をもたらす」。
(詳細は、https://news.uci.edu)