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NICT、標準外径3コア光ファイバで毎秒172テラビット、2,040 km達成

March, 16, 2020, 東京--情報通信研究機構(NICT)ネットワークシステム研究所のラーデマッハ ゲオルグ フレデリック研究員らのグループは、NOKIA Bell Labs(ベル研(米国)、President: Marcus Weldon)のRoland Ryf研究員のグループと共同で、標準外径(0.125 mm)結合型3コア光ファイバを用いた、毎秒172テラビットで2,040 kmの大容量・長距離伝送実験に成功した。
この結果は、伝送能力の一般的な指標である伝送容量と距離の積に換算すると、毎秒351ペタビット×kmとなり、標準外径の新型光ファイバのこれまでの世界記録の約2倍になる。
 実験に用いた結合型マルチコア光ファイバは、伝送後の受信側に信号処理が必要だが、同様に信号処理が必要な一般的なマルチモード光ファイバと比べて受信側の信号処理の負荷が小さく、伝送システム全体の省電力化に貢献する。また、標準外径光ファイバは、既存設備でケーブル化が可能で、高密度マルチモード伝送の早期実用化が期待できる。

実験結果の論文は、第43回光ファイバ通信国際会議(OFC2020)にて非常に高い評価を得て、最優秀ホットトピック論文(Post Deadline Paper)として採択された。

(詳細は、https://www.nict.go.jp)