February, 7, 2020, 豊橋--脳虚血やてんかんなどの脳病態では、異常なpH(水素イオン濃度)が観察されており、生体の脳内pHを超高解像度で計測することによって、新たな病気の仕組み解明や治療法に結びつく可能性がある。
自然科学研究機構 生理学研究所の堀内浩特任助教、鍋倉淳一所長ならびに豊橋技術科学大学の澤田和明 教授らは生体への適用が可能な高精細pHイメージングツールを開発した。脳のpHをリアルタイムに可視化することで、微小環境におけるpHが神経活動に伴ってダイナミックに変化する様子を捉えることに世界で初めて成功した。今後の病態研究に応用することで、病気のメカニズムの解明が期待される。
研究結果は、Nature Communicationsに掲載された。
(詳細は、https://www.jst.go.jp)