January, 22, 2020, 東京--東京大学大学院工学系研究科 横田知之准教授、染谷隆夫教授らは、株式会社ジャパンディスプレイと共同で高空間解像度と高速読み出しを両立するシート型イメージセンサの開発に成功した。
このシート型イメージセンサは、厚さが15µmと非常に薄く、軽量で、曲げることができる。高感度な有機光検出器と高移動度の低温ポリシリコン薄膜トランジスタとを集積化することで、高解像度と高速読み出しを両立している。その結果、高解像度が必要な生体認証向けの指紋や静脈の撮像と高速読み出しが必要な脈波の分布計測を1つのイメージセンサで計測できるようになった。シート型イメージセンサをウェアラブル機器に応用することによって、生体認証とバイタルサインの計測を同時に行うことができるため、「なりすまし」や患者の取り違えを防止することが可能になるとともに機器の小型化に貢献する。
研究成果は、Nature Electronicsオンライン版で公開された。
(詳細は、https://www.jst.go.jp)