December, 23, 2019, Belgium--Imec、TNOとCartamundiは、標準タッチスクリーン(C-touch)と通信するフレキシブル容量性IDタグを開発した。
C-touchタグは、幅広い紙およびプラスチックベースの物、チケット、公認書類、支払いカードに組み込み、スマート製品を実現することができる。インターネット接続は、タグ付けされたモノをタッチスクリーンに接触させる、あるいはその逆で確立される。ImecとTNOのオープンイノベーション戦略、Holst Centreで開発された成果は、Nature Electronicsに発表された。
C-touchタグは、紙やプラスチック製品に組み込み可能なフレキシブルチップである。それらは、どんなタッチスクリーンを介しても通信できる固有IDを持っている。スマートカード、C-touchタグ内蔵の他のモノは、世界中で使われている45億のモバイルフォーンと安全に相互作用する。また、多数のタッチスクリーン、現在、自動車、ブース、壁、コフィマシーン、あらゆる種類の日常品に組み込まれつつあるものと相互作用できる。ユーザには、追加のハードウエアや大きな再設定不要、追加コストなしでC-touchは、数兆の日常品にタグ付けして真のInternet-of-Everythingを実現する。タグは、極短距離通信によるセキュリティを実現。また、容量性タッチスクリーンの存在により、どこでも汎用的に適合する。さらに、モノリシック集積アンテナであるので、ローコスト製造可能。NFCなど既存のRFID技術と比べると新しいC-touchタグは、外部アンテナを必要としない。微小アンテナはチップ自体の一部であり、現行のNFCタグと比べると、C-touchは著しく小さくなっている。その小型サイズは、日常品への組み込みを可能にするものである。
Imec、TNOおよび他のパートナーが発表した新しいC-touchタグは、薄膜トランジスタ技術をベースにしており、薄膜バッテリあるいは薄膜太陽電池が電力を供給し、タッチスクリーンからの光を変換する。12-bit薄膜容量性IDタグは、0.6Vで36bpsデータ転送レートを達成。これは、商用利用できるタッチスクリーンデバイスに適合しており、変更は不要である。フレキシブル薄膜ICは、0.8㎝2オンチップモノリシックアンテナを持ち、600mV供給電圧でわずか38mWの消費電力である。