May, 15, 2014, Berkeley--マッコーリー大学の研究チームは、1度のテストで多数の病原体を迅速検出するための新たなアプローチを開発した。これはバイオメディカル最前線、チューナブルフォトニックナノクリスタル解読(デコーディング)を利用した方法。
実証実験では、1回のテスト、数分間で最も致死性が高い病気の同時検出に成功した。検出したのは、HIVのDNA、ヒトパピローマ16、エボラウイルス、B型肝炎ウイルス、必要なものは微量の試料のみであった。
このブレイクスルーは、研究チームの以前の成果、タイムドメインにコード(code)できる、チューナブルフォトニックナノクリスタル、「T-Dots」という最先端技術を継承している。
研究チームは、今度は事の半面、ライフタイムコードのデコード(decode)を高速スキャンで見つけ出した。これによりT-Dotsの発光減衰時間をマイクロ秒まで正確に判断できる。
「この方法は、病原体の高速検出、。早期のガン診断、生物情報解析、患者毎の医療でこれまで達成されていなかった生体医学的可能性を開くものである」と主任研究者Dr Yiquing Lu氏はコメントしている。
「われわれの方法は、発光体の色をチェックするのと同じように寿命の差を認識する。寿命とコード化された色のマイクロスフィアの膨大なライブラリを作り、同時に複数の医療作業、診断を行うことができる。
テスト用に培養サンプルを育て、展開する必要がなくなり、複数のテストを行う必要もなくなり、将来の患者の貴重な時間を節約し、治療を始めることができる。これは髄膜炎菌性のような侵攻性疾患の処置では命を救うことができる」とDr Yiqing Lu氏は説明している。
ARC Future Fellow Associate Dayong Jin教授によると、この方法は患者毎の医療への大きな前進である。
「従来の症状-診断に間違い頻度が多かった背景には個々人の遺伝的特徴がある。この新しい方法は、個人の遺伝子的組成の個別診断を可能にする。したがって、遺伝子発現プロファイルにしたがって個人をターゲットにした治療を特注できる」。
マッコーリー大学はパデュー大学と共同研究を進めており、研究チームは、医療およびセキュリティイメージング前進のためにチューナブル発光ナノクリスタルをタグとして使用して、高速スキャニング技術に適用し、数分で多数の病原体を検出することに成功したと発表している。
(詳細は、www.purdue.edu)