December, 12, 2019, Dresden--VTT研究チームは、木材ベースのファイバで光伝送を可能にした。セルロースでできた光ファイバは、材料の生分解性の恩恵を受けるセンサに適している。将来、光セルロースファイバは、建物の水分レベルの変化検出に利用できる可能性がある。
VTTシニア研究者、Hqannes Orelmaは、「新しい光ファイバのコアはセルロースである。VTTが開発したイオン溶剤を使い、その目的のために改良した。コアの周りに、セルロースアセテートでできたクラッドを作った。R&Dは、まだ初期段階であり、新しい光ファイバが役立つすべてのアプリケーションは、まだわかっていない」とコメントしている。
また、VTT、Ari Hokkanenは、「水分レベル計測にそのファイバの適合性をテストした。数センチのファイバを使い、ファイバを伝搬する光が何桁も減衰を増加させることに成功した」と説明している。
セルロースは、光ファイバセンサでの利用に適している。セルロースファイバで使用される材料は、それ自体が計測される物質と反応し、それを吸収する。これは、ガラスやプラスチックファイバでは難しい。セルロースは、例えば、屈折率に関して変更が容易である。セルロースは、水を効果的に吸収、放出する。これは、ファイバを伝搬する光の減衰の変化で測定可能である。加えて、セルロースは、生物分解性である。また、センサに使用されるファイバ、生物廃棄物として処分できる。
セルロースベースのファイバ、センサアプリケーションに新たな機会を開くが、通信用途でガラスベースの光ファイバと競争することはない。
その光ファイバの開発は、VTTのiBexプログラムで始まった。
(詳細は、https://www.vttresearch.com)