November, 29, 2019, 東京--日本電信電話株式会社(NTT)は、東京工業大学(東工大)と共同で、ピコ秒以下の超高速領域で動作する全光スイッチを世界最小の消費エネルギーで実現した。
従来の全光スイッチ技術では、超高速性と低消費エネルギーを両立させることは困難であると考えられてきた。研究グループでは、プラズモニック導波路と呼ばれる幅と高さが数十ナノメートルサイズの光導波路に、非線形光学材料として近年注目されているグラフェンを組み合わせることによって、超高速かつ低消費エネルギーで動作する全光スイッチを実現した。
達成した動作速度は電気を利用した光スイッチでは到達不可能な領域にあり、将来の超高速な光情報処理集積回路への応用が期待される。また、研究成果は極限的に小さな光導波路の実装を可能とするプラズモニック導波路技術の研究を更に深化させるものである。
研究成果は、「Nature Photonics」のオンライン版で公開された。
(詳細は、https://www.ntt.co.jp)