October, 3, 2019, Waterloo--ウォータールー大学の研究チームが開発した強力なロボット技術は、重要な橋梁の検査を自動プロセスによって安価に、より高信頼にする。
新システムは、自律ロボット、カメラとLiDARを組み合わせて、欠陥検出と分析のために組織的にデータを収集する。
「われわれは人間以上のことができる、あらゆる面ではるかに優れている」と工学教授、Sriram Narasimhanは言う。「非常に安価である、と言うのはリフトなど特殊な装置に依存する多くの検査官を必要としないからであり、またはるかに高品質の情報が得られるからである」と同氏は説明している。
橋梁検査中の定期作業の大半は、規制当局により安全確保のために数年ごとに必要とされており、この作業は検査官が視覚的に行う。
スマートインフラストラクチャ、カナダ研究チェア、Narasimhanによると、現在の検査システムは、主観的であり、再現性が少なく、不正確となることがある。それが、少なくとも一部は、経験に基づいた推測に基づいているからである。
それに対して、自動システムは、人間の検査官の主観性を除去する。また再現性があり信頼できる。欠陥のサイズを正確に計測することができ、見えない表面下の問題を赤外カメラで明らかにするからである。
設計的に、一回の検査結果を、以前の検査結果に重ね、対象となる橋梁の多数の重要な脆弱領域を表示する詳細マップを作る。
「利点は、時間経過とともに進化する欠陥を追跡し定量化できることである。人間だけでは、それは実際にできないが、ロボットの助けを借りればできる」とNarasimhanは言う。
研究で利用した車付き地上車は、集中する橋梁の場所と領域を詳しく指示する検査計画がプログラムされていた。
その同じソフトウエアは、水上船、飛行ドローンによる検査にも使用できる。あるいは、原子力発電所や建物など他のインフラストラクチャの検査にも利用できる。
研究チームは現在、水上検査プラットフォームとAIアルゴリズムを開発している。特別な種類の欠陥を自動検出し、特定するためである。
さらに、チームはロボットが収集したデータの自動解析も考えている。インフラストラクチャの構造物完全性をより正確に評価し、修理や置き換えの必要性を予測するためである。
「われわれは、インフラストラクチャの専門技術と最新のロボット技術を組み合わせて、現在の人手による検査プロセスを大幅に改善する」とNarasimhanは話している。