September, 2, 2019, Melbourne--次世代の防水スマート線維は、数分でレーザプリント製造される。
RMIT大学の研究チームは、コスト効率の優れた、スケーラブルな方法で、エネルギー蓄積デバイスを内蔵した線維を素早く織ることができる方法を開発した。
わずか3分で、その方法は、10×10㎝のスマート線維パッチを製造できる。これは防水、伸縮可能であり、直ちにエネルギー捕獲技術を組み込める。
その技術は、グラフェン超コンデンサ線維への直接レーザプリントを可能にする。超コンデンサは、強力で長持ちするエネルギー蓄積デバイスであり、ソーラあるいは他の電源と簡単に統合できる。
概念実証で、研究チームは、超コンデンサを太陽電池と接続した。これは、効率的、選択可能、自己発電のスマートファブリックとなる。また、既存E繊維エネルギー蓄積技術の主な欠点を克服するものである。
成長するスマートファブリック産業は、コンシューマー、ヘルスケア、防衛分野向けのウエアラブルデバイスに多様なアプリケーションがある。患者のバイタルサインのモニタリングから、戦場の兵士の位置や健康状態の追跡、パイロットやドライバの疲労モニタリングまでである。
RMITの科学部研究者、Dr Litty Thekkakaraによると、センシング、ワイヤレス通信、ヘルスケアモニタリング技術を組み込んだスマート線維は、ロバストで高信頼のエネルギーソリューションを必要としていた。
「スマート線維エネルギー蓄積への現在のアプローチは、バッテリーを衣服に縫い込んだり、Eファイバを利用するなど、面倒であり、しかも重い。また、容量問題もある」。
「これらの電子部品は、汗、あるいは環境の湿気と接触すると、短絡や機械的故障の可能性もある。われわれのグラフェンベース超コンデンサは、完全洗濯可能であるだけでなく、インテリジェント衣服への給電に必要なエネルギーを蓄積できる。また、数分で大規模製造可能である。E繊維のエネルギー蓄積関連の課題を解決することで、次世代のウエアラブル技術とインテリジェント衣服に電力供給を考えている」。
研究チームは、概念実証スマート繊維の性能を機械的、温度と耐水洗性の幅広いテストで性能を分析し、それが安定で効率的であることを確認した。
(詳細は、https://www.rmit.edu.au)