July, 2, 2019, Tallahassee--フロリダA&M大学(FAMU)薬学部(COPPS)の研究チームは、米国で初めて、高性能3Dプリンターを使い、角膜を作製した。
国立科学財団(NSF)から助成を受け、プロジェクトは、3Dプリンティング、アディティブ加工を目的にしており、眼疾患患者に役立つブレイクスルーになる。また、動物で試験をする必要がなくなる。
FAMU薬学教授、Mandip Sachdeva, Ph.D.3名のチームを指導している。同教授によると、数分で多くの角膜を製造できる、高スループット3Dプリンティング技術を利用する角膜製造のこのプロセスは、ルーティーンになる。
研究グループは、一年半かけて、瞬きする眼球の完全3Dモデルを作製した。角膜は、バイオプリンターにより3Dでプリントされ、ヒトの細胞を含む材料でできている。
研究アシスタント、Paul Dinhは、高校生時代にこの分野に関心を持った。同氏によると、このプロジェクトは、最先端の技術であるが、さらに高いレベルを必要とする。
「通常の3Dプリンターは、ホットプラスチックを押し出す。これは、最終的にどんな形にもなる。バイオプリンターでは、ホットプラスチックを押し出す代わりに、ヒトの身体と同じ、あるいはヒトの身体に存在する材料を押し出すことができる」と説明している。
UKの研究者が角膜技術を創ったが、FAMU研究室は、多数の角膜をプリントする型を作ることで効率を高めようとしている。平均的な角膜の径と寸法をプリンターに入力すると、約10分で6個の角膜をプリントする。
「そこからわれわれは、拡散細胞系に3Dプリントされた角膜のアセンブリをセットアップできる。次に、たくさんの処方、製品を同時テストし、データを評価する。したがって、動物実験が最小化される」とSachdevaは話している。
角膜は次に、3Dプリントされた人工の瞬きし、涙液がある眼にはめ込まれ、シミュレート環境で製品がテストされる。
その分野ではまだ多くのイノベーションがあるが、角膜を眼のモデルに挿入してからわずか数週間しか経過していない。
Sachdevaによると、最終目標は特許の申請である。「視覚障害のある人は、この技術から恩恵をうける」とDinhは話している。
(詳細は、http://www.famunews.com/)