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ラトガースの研究チーム、「バーチャル生検」デバイスで皮膚ガン検知

June, 28, 2019, New Brunswick--ラトガース大学(Rutgers University)の研究チームは、音の振動と近赤外光パルスを使い、新しい「バーチャル生検」デバイスを開発した。これは、メスを使わずに、病変の深さ、悪性の可能性を迅速に確定できる。
 Wiley Online Libraryの報告によると、非侵襲的に皮膚腫瘍を分析する機能は、患者を苦しめている生検をそれほど危険なものでなくする。現在、生検を行う医師は病変の広がりを知らないことがある。また、広範な組織除去の必要性、あるいは形成外科の専門家に患者を送る必要があるかどうかが分からないことがある。分かるのは、手術が始まってからとなる。
 振動OCT (VOCT)は、この種のもので初めての実験的処置である。VOCTは、微小レーザダイオードを使って、皮下の病変の幅と深さの3Dマップを作成する。また、ガン細胞は健全な細胞よりも硬いので、音波を使って病変の密集状態や硬さをテストする。1インチ長のスピーカーが皮膚に可聴音を加えて皮膚の振動を計測し、病変が悪性かどうかを判定する。
 「この処置は、患者を不快にすることなく、15分で終えられる。患者は、光を感知せず、音もほとんど聞こえない。侵襲的で高価、時間がかかる外科的生検に対して大きな改善である」とラトガース大学Robert Wood Johnson Medical School病理学、臨床検査医学教授、Frederick Silverは説明している。
 VOCTは、FDAの大規模試験認定を待っているところであるが、研究で分かったことは、VOCTは健全な皮膚とさまざまなタイプの皮膚病変やガンとの正確な区別ができると言うことである。研究チームは、4回の皮膚切除、皮膚病変のない8名のボランティアで6ヶ月以上、そのデバイスをテストした。病変の境界と最大密集および硬さ領域を確定するデバイスの能力を微調整するためにさらなる研究が必要である。これにより医師は、最小の侵襲的手術で腫瘍を除去できるようになる。