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PIRT、コヒレントLADARディテクタでSBIRフェーズⅡアワード

May, 8, 2019, Monmouth Junction--Princeton Infrared Technologies, Inc.(PIRT)は、中小企業技術革新制度: Small Business Innovation Research (SBIR)アワードを発表した。
 米国空軍研究所(AFRL)とのフェーズⅡSBIR契約は、コヒレントレーザ検出・測距(LADAR)向けディテクタアレイ開発に資金を供給する。PIRTは、多重量子井戸材料を使い、低暗電流、高量子密度、0.9-2.4µmディテクタアレイの開発に焦点を当てる。これは、短波赤外(SWIR)スペクトルで高感度を持ちながら、室温、室温近傍で撮像できる新世代高解像度カメラを可能にする。新しいアレイは、シングル素子ディテクタに対してアレイを用いる高速、次世代コヒレントLADARを実現する。

SBIRフェーズⅡプロジェクトは、75万ドル、期間2年で、新材料開発に集中する。プリンストンインフラレッドテクノロジーズ(PIRT)とその協力会社は、InP基板で製造する歪超格子材料に加えて、新しい多重量子井戸材料開発研究を行う。R&D活動支援は、AFRL。

PIRT社長、Martin H. Ettenberg, Ph.D.は、「多重量子井戸材料の使用により、格子整合InGaAsディテクタがSWIR域で検出するよりも、高感度ディテクタが可能になる。これら次世代ディテクタアレイは、標的同定に空軍が利用する長距離LADARに恩恵をもたらす。現行システムは、極低温冷却を必要とするが、これらの材料では必要ない。したがって、コスト、サイズ、重量、パワーは大きく下がる。材料開発は、分光や産業用イメージングの商用部門にも有益である」とコメントしている。