April, 11, 2019, Aachen--2015年以来、4ヶ国の9プロジェクトパートナーが、EUプロジェクトで、エレクトロニクスを分解し、貴重な材料を再利用する方法を研究してきた。”ADIR – Next Generation Urban Mining – Automated Disassembly、 Separation and Recovery of Valuable Materials from Electronic Equipment”(次世代都市採鉱-電子機器から自動解体、分離および貴重な材料を回収)。
2019年5月17日、プロジェクトパートナーが理論的な重要成果を発表し、ADIR Demo Dayで実行する。ADIRプロジェクトは、フラウンホーファーILTが調整役を務める。
Electrocycling GmbH (ECG)は、2018年からADIRの方法をフィールドでテストしている。それらの産業利用可能性評価が目的である。フラウンホーファーILTの研究者、Dr. Cord Fricke-Begemannは、「レーザベースの材料リサイクリングが、携帯電話やコンピュータボードで実際にどのように有効であるか、デモンストレータの協力を得て、示していく。ECGは、ADIRプロジェクトで開発された技術により、チタンなどの大量の貴重な材料が、コンデンサから回収されることを示す」と説明している。
インバース・プロダクション中心にレーザ利用
ADIRチームは、いわゆる「インバース・プロダクション(逆転製造)というコンセプトで導かれる。従来の破砕や高温冶金法と対照的に、最初に耐用年数を経たエレクトロニクスを計測、分析し、次に貴重な材料を選択的に分解して新たに、高度に濃縮された少量を取り出す。残りの材料は、実証済みの冶金プロセスにかける。プロジェクトパートナーは、自動化された、柔軟なプロセスを利用する。ここでは、寿命末期の電子デバイスが自動的に、個々の部品に解体できる。解体プラントでは、レーザ技術、ロボット、ビジョンシステム、情報技術が手際よく相互作用する。このコンセプトで重要な役割は、レーザプロセスが担う。特に、電子コンポーネントの構成部分をリアルタイムで特定するだけでなく、接触することなく電子部品のハンダを吸い取ったり、切断したりする。そのプロセスが、高い経済的重要性がある戦略的材料を効率的に、産業規模でリサイクルできることは、自明である。Fricke-Begemannは、「ADIRで、われわれはEUの自然資源および高価な材料輸入への依存を減らしている」とコメントしている。
(詳細は、https://www.ilt.fraunhofer.de)