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大西洋横断ケーブルの効率に新記録

March, 19, 2019, San Diego--Infineraの研究チームは、大西洋横断光ケーブルの新たな効率ベンチマークを達成した。光信号の伝送法の新たなアプローチ、16QAM変調をテストして、研究グループはデータ転送の効率記録を突破。データ容量は約2倍となり、そのような伝送の理論限界に近づいた。研究成果は、OFC2019で発表された。
 研究の著者、Dr. Pierre Mertzは、「光ファイバでは、一秒あたりのデータ伝送が多いことが望ましい、これをファイバ容量と言う。また、信号の伝送距離を長くすること、これをオプティカルリーチ(伝送距離)と言う。要するに、ファイバ容量の限界を広げようとすると、伝送距離が短くなる」と説明している。
 研究チームは、所定の距離、大西洋横断、MAREA大西洋ケーブルを使って容量記録を拡張しようとした。MAREAケーブルは、スペインのBilbaoから米国バージニア、Virginia Beachまで6605kmである。Microsoft、Facebookなどが資金を提供して、MAREAは大西洋横断最高容量ケーブルの記録を保持している。
 MAREAケーブルは、8ペアファイバで、各ペアが20Tbps伝送の設計になっている。
 新たな実験は初のPM-16QAM信号をその距離で伝送しただけにとどまらず、その成果は、すぐに入手できる装置で達成された。
 Infineraは、独自のハイテク機器を用いてレーザを変調し、最高値26.2Tbpsの信号速度を生成した、これはそのケーブル設計者が最初に実用的であると考えたよりも20%増になっている。
 最大の課題は、システムがシャノン限界に極めて近いところで動作していることである。これは、Mertzによると、通信チャネルの理論的最大情報伝達レートである。
 この成果は、すでに、確率的コンストレーション整形(PCS)技術を採用している他のベンダの次世代チップセットと同等の容量を提供するものである。さらに容量を必要とするサービスプロバイダーにとっての朗報は、業界がさらなる高性能システムへ移行しつつあるので、将来的には、この技術は、PCSと組み合わせることができるということである。