April, 9, 2014, Singapore--南洋理工大学(NTU)の研究チームは、光を電気に変換するだけでなく、発光もする次世代太陽電池材料を開発した。
この太陽電池はペロブスカイトから開発した。ペロブスカイトは、太陽電池の効率を高め、安価にする鍵を握る有望な材料と見なされている。この新しい電池は、電気が透過すると光るだけでなく、多様な色を発光するようにカスタマイズすることもできる。
この発見は、NTUの物理学者、Sum Tze Chienが、ポスドク研究者Xing Guichuanに頼まれて、研究チームが開発している新しいハイブリッドペロブスカイト太陽電池材料をレーザ照射したとき、ほとんど偶然に発見した。
Sum助教授は、レーザビームを照射したときにこの新しいペロブスカイト太陽電池は明るく光ったと報告している。太陽電池材料は光の吸収には優れているが、一般には発光は想定されていない。実際のところ、この高発光性の新しいペロブスカイト材料はレーザ材料に非常に適している。
「材料の組成を調整することで、幅広い色を出すようにすることができる。また、フラットスクリーンディスプレイのような発光デバイスとしても適するようにできる」(Sum助教授)。
この先進的な材料は、現在特許申請中であるが、現在のシリコンベースの太陽電池と比べて価格は1/5になる。これは簡単な溶液ベースの製造工程によるものであり、2つ程度の化学物質を組み合わせることで室温で製造できる。
(詳細は、 www.ntu.edu.sg )