May, 21, 2018, Buffalo--バッファロー大学生体医用工学准教授、Ruogang Zhao, PhDの研究チームが、Nature Communicationsに発表した研究成果によると、粗末な顕微鏡ガラススライドにより大変革の可能性がある。数世紀昔のこのツールのアップデートバージョンにより研究者は、温度を計測しながら微小な物体を見ることができる。
光学理論の最前線で新しい透明コーティングによって可能になった進歩は、極秘の政府生物学ラボから高校の化学クラスまで、科学研究界を効率化し、強化する可能性を持つ。
他の産業、コンピュータやエレクトロニクスなど、製品が強く閉じ込められた空間で熱の計測と制御を必要とする分野でも意味をもつ可能性がある。
論文の筆頭著者、Ruogang Zhaoによると、微小な物体を著しく拡大し、熱を測るツールはあるが、「それらを低コスト、高信頼に統合することができていない。新しいコーティングは、その方向への大きな一歩である」。
Zhaoは、ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)の材料科学・工学、電気・システム工学准教授、論文の共著者、Liang Feng, PhDと協働した。
新しいコーティングは、透明な金の2層に挟まれたアクリルガラス層(ほとんどのメガネで使用されている同じ材料)でできている。金は、わずか20nm厚であるので透明である。
除外点、異常光挙動が起こるスイートスポットが3層構造内に生じるようにエンジニアは、コーティングを作製した。コーティングは、スライドの光検出感度を著しく強め、製造工程中にスライドに付加される。スライドまたはカバースライドのいずれかにコーティングされる。
新しいコーティングを利用するために、レーザが必要になる。Zhaoによると、通常のヘリウムネオンレーザはほとんどの顕微鏡にシームレスにインテグレートでき、これを利用する。
普通のスライドは、バルクで購入されることが多く、一般には5セント程度である。新しいコーティングは、そのコストに数ペニー追加することになる。
(詳細は、www.buffalo.edu)