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IBELIVEプロジェクト、コンパクト、多機能光コンポーネント開発

April, 9, 2018, Regensburg--オスラム(Osram Opto Semiconductors)は、2017年10月から、フラウンホーファー応用光学と精密工学研究所(Fraunhofer Institute for Applied Optics and Precision Engineering)、TEMICONおよびコンティネンタル(Continental)と協働して、データ可視化、データ表示のための非常にコンパクトな低背光コンポーネントの開発に取り組んでいる。
 IBELIVEプロジェクトの目標はスペースが重要なアプリケーション向けに汎用プロセスを提供すること。これはドイツ連邦教育・研究省(BMBF)が助成している。プロジェクトパートナーは、多数の多様な市場に直接対処する。これに含まれるのは、コンパクトで強力なヘッドアッププロジェクションディスプレイ、超薄型カメラフラッシュ、選択的ダイレクトディスプレイバックライト。
 「IBELIVE」研究プロジェクト(Innovative Hybrid Diffusers for Low-Profile Lighting Systems with Tailored Light Distributionのアクロニム) は、3年に設定されている。コンソーシアムの明確な目的は、非常にコンパクトな多機能光コンポーネントの開発である。この研究取り組みの背景は、現在光源として使用されているLEDチップをさらに低背化する方法がないことである。対照的に、オプティクスは微小化の可能性がまだ大きい。
 プロジェクトの過程でコンソーシアムは、柔軟な設計製造プロセスを研究している。これは、データの可視化/表示のスペースが重要なアプリケーション向けである。計画された光学素子の厚さ低減とマイクロ構造におけるさまざまな光学機能の組合せにより設計者は、デバイスでコンポーネントの組み込みに非常に大きな柔軟性が得られる。もう1つの利点は、エネルギー効率の改善である。生成される光の非常に大きな部分がアプリケーションに使用されるからである。
 パートナーは、オプティクスシミュレーション、表面微細化およびオプトエレクトロニックシステム統合分野での研究プロジェクトで多年の経験がある。プロジェクトは、オプティクスの開発と量産からサンプルアプリケーションにおける新技術のテストまでをカバーする。オスラムは、プロジェクトの調整に加えて、システムコンセプトとアプリケーションベースのデモ機を担当しており、導入の研究、コンセプトのテストにも関与している。Continentalは、異なる2つのプロジェクション光源を持つコンパクトなHUDを設計、開発している。この目的のために開発されるハイブリッドディフューザが、HUDの画像生成と光の効率的利用で重要な役割を果たす。ここでは研究は、運転者が認識する画像品質を重視している。フラウンホーファー研究所は、決定的な表面構造を生み出す技術だけでなく、ハイブリッドディフューザオプティクス設計のための方法とアルゴリズムを開発している。TEMICONに割り当てられた仕事には、干渉リソグラフィを使ってナノスケール構造をオーバーレイすること、射出圧縮成形および連続生産品としての薄い両面ハイブリッドディフューザオプティクス複製のための成形技術が含まれる。
(詳細は、www.osram.com)