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違法ドローンビデオ撮影を検出する技術を開発

February, 2, 2018, Beersheba--ネゲヴ・ベン=グリオン大学(BGU)とヴァイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)のサイバーセキュリティ研究チームは、違法にビデオ撮影するドローンカメラを検出する初の技術を発表した。この研究は、個人およびビジネスアプリケーションでドローン使用の普及、またそれがプライバシーや安全性と衝突する懸念の増加に対処するものである。
 論文「ドローンのゲーム、暗号化されたビデオストリームから捕らえた標的を検出」で、研究チームは、標的となった被写体、家がドローンカメラによって記録されているかどかを検出する技術を実証している。
 「この研究の素晴らしさは、ラップトップと点滅するオブジェクトだけを使う人が、誰かが偵察のためにドローンを使っているかどうかを検出できることだ」とBen Nassiは説明している。「これまでは、ドローンを検出することはできたが、今度は場所や他人をビデオ録画しているかどうかを示すことができる」。
 最初のデモでは、研究チームは、家に対するプライバシー侵害がどのように検出できるかを示している。窓に設置したスマートフィルム使い、ドローンのオペレーターが見ている暗号化されたビデオ、FPVチャネルにアクセスするためにラップトップにソフトウエアコマンドを入力した。これにより、研究チームは、隣人がDJI Mavicドローンを使って自宅の画像を撮り、次に隣人宅の違法ストリームビデオを撮っていることをどのように検出するかを実証することができた。
 2番目の屋外テストでは、研究チームは、白シャツを着た人に取り付けたLEDストリップを使って標的ドローンの活動をどのように検出するかを実証している。研究者が、サイバーシャツのLED光を点滅させると、FPVチャネルは、点滅する光によって送られるデータの変調に「SOS」を送出させた。
 「この研究は、FPVチャネルを守るために暗号化を使うことで、撮影されていることを人に知られないようにするという考えを打破するものである。われわれの方法に隠された秘訣は、捕らえた標的に、制御された物理的変化を強いる。これによってFPVチャネルで送られるビットレートに影響を与えるのである」とNassi説明している。
 この方法は、Linux OSを使うどんなラップトップでも使用可能である。高度なハッキングや暗号化技術は不要である。
(詳細は、www.bgu.ac.il)