January, 19, 2018, Yuseong--KAISTの電気光学部、Kyung Cheol Choi教授の研究チームは、極細ファイバで高効率OLED製造に成功した。
高効率、長寿命OLEDとなる同技術がウエアラブルディスプレイで使用できると研究チームは考えている。
既存のファイバベースウエアラブルディスプレイのOLEDは、プレーナ基板上に作製されたものと比較して著しく性能が低い。この低性能のために、実際のウエアラブルディスプレイへの適用に制約が出ている。
この問題を解決するために研究チームは、ファイバ適合OLED構造を設計し、ファイバの3D構造で浸漬被覆法を利用した。この方法により研究チームは、長寿命であり、プレーナ基板で製造したOLEDに匹敵する効率的なOLED開発に成功した。
研究チームは、溶解法プレーナOLEDが、その技術による性能劣化を起こすことなくファイバに適用できることを確認した。このファイバOLEDは輝度と電流効率値、10,000 cd/m2(カンデラ/m2)および 11 cd/A (カンデラ/A)を示した。
研究チームは、そのファイバOLEDが、90%以上の電流効率を維持しながら、引張歪み最大4.3%.に耐えることを検証した。
さらに、同技術により、300µm~90µm径のファイバでOLEDの製造ができる、これは人の髪の毛よりも細く、提案された製造法の拡張性を立証している。
全てのプロセスは低温(~105℃)で行われ、高温に弱いファイバにもこの製法は適用可能である。
Choi教授は、「既存のファイバベースウエアラブルディスプレイは、性能が低いためにアプリケーションに制限がある。しかし、この技術は、ファイバで高性能OLEDを製造できる。この簡素でローコストのプロセスは、ファイバベースのウエアラブルディスプレイの商用化に道を開く」とコメントしている。
(詳細は、www.kaist.ac.kr)