November, 17, 2017, Espoo--フィンランドVTTリサーチセンターは、高周波THzシステムを統合するための新しい製造技術を開発した。これにより、一段と小さく、周波数が高い、通信、イメージソリューション、宇宙計測器のコスト効果の高い開発が可能になる。
100GHzを超える周波数で動作するシステムの利用は、高価な製造法の制約を受けている。加えて、現在の導波路ベースのシステムは、大きすぎて広範囲で利用できない。
システムは、シリコンウエハ上で製造されるマイクロメカニカル導波路とアクティブミリ波モノリシック集積回路(MMIC)をベースにしている。その導波路により、MMICへの信号の低損失転送ができ、またMMIC回路のエンクロージャソリューションともなる。
この技術は通信アプリケーションで利用できる。100GHzを超える周波数帯域で構築された無線リンクが、今日よりも高速のワイヤレスデータ転送の基礎を築く。この技術は、セキュリティカメラなどTHz周波数で動作するイメージングソリューションにも恩恵を与える。このようなカメラは、例えば衣服の下に隠された刃物を見つける。さらに、宇宙の衛星で使用される著しく小型化されたリモートマッピングデバイスの製造にも適している。
VTTのチームリーダー、Pekka Pursulaは、「われわれの目標は、製造コストを現在の標準的な製法の1/10に落とし、同時にコンポーネントを小型化することだ」とコメントしている。